レトロウイルスに関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
- ゲノムとして2本鎖DNAをもつ。
- 増殖の過程に逆転写酵素が関与する。
- 宿主細胞の表面に存在する受容体に結合したのち、細胞内に侵入する。
- ウイルスゲノムに由来するDNAが、宿主細胞ゲノムに組込まれプロウイルスとなる。
- ヒト免疫不全ウイルス(HIV)及びB型肝炎ウイルス(HBV)は、いずれもレトロウイルス科に属する。
レトロウイルスに関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正しい 3 正しい 4 正しい 5 誤っている解答・解説
1、5
1 誤っている
レトロウイルスは、RNAウイルスであり、ゲノムとして1本鎖RNAを有する。
レトロウイルスは、宿主細胞内で増殖する過程で逆転写酵素(RNA依存性DNAポリメラーゼ)を用いてウイルスRNAからウイルスDNAを合成する。
レトロウイルスは、エンベロープに存在する糖タンパク質が宿主細胞の表面に存在する受容体に結合したのち、細胞内に侵入する。
宿主細胞内で合成されたウイルスDNAは、インテグラーゼの作用により宿主細胞ゲノムDNAに組込まれ、プロウイルスとなる。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)はレトロウイルス科に属するが、B型肝炎ウイルス(HBV)はヘパゾナウイルス科に属する。
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[…] 第98回 問118 […]