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第97回薬剤師国家試験 問314〜315

総合感冒薬を求めて来局したAさんに薬剤師が応対した。その結果、Aさんは翌日、国民体育大会に選手として参加することが明らかとなった。

問314 (実務)
総合感冒薬に含まれる成分で、Aさんに推奨できないのはどれか。1つ選べ。

  1. イブプロフェン
  2. dl-メチルエフェドリン塩酸塩
  3. クレマスチンフマル酸塩
  4. アセトアミノフェン
  5. リゾチーム塩酸塩

解答・解説

解答
2

解説
国民体育大会に選手として参加することになっているAさんに対して、総合感冒薬に含まれる成分で推奨できないのは、dl-メチルエフェドリン塩酸塩である。メチルエフェドリンは、中枢興奮作用を有し、服用することにより血流を増加させるため、世界アンチドーピング機関においてドーピング禁止薬物に指定されている。

問315 (法規・制度・倫理)
問314で推奨できない成分の原末について、薬事関係法規による規制区分として、 正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 毒薬
  2. 劇薬
  3. 麻薬
  4. 向精神薬
  5. 覚せい剤原料

解答・解説

解答
5

解説
覚せい剤取締法において、dl-メチルエフェドリン塩酸塩の原末は、覚せい剤原料に指定されている。なお、エフェドリン及びメチルエフェドリンの含有量が10%以下の製剤は、覚せい剤原料に該当しない。

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第97回薬剤師国家試験 問312〜313 | yakugaku lab へ返信する コメントをキャンセル

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