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第97回薬剤師国家試験 問274〜275

65歳男性。甲状腺機能亢進症の治療を受けている。心房細動による頻脈のため、ジゴキシンによる治療が開始された。

問274 (実務)
この治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ジゴキシンは治療域が狭い薬物なので、治療薬物モニタリング(TDM)を行う。
  2. 甲状腺機能亢進症の患者は、ジゴキシンの血中濃度が高くなり作用が増強することがあるので注意する。
  3. ジゴキシンは主に肝代謝により消失するので、肝障害時には減量する必要がある。
  4. 悪心、嘔吐、不整脈などの中毒症状に注意する。

解答・解説

解答
1、4

解説
1 正

ジゴキシンは、治療域(有効血中濃度:0.5〜1.5 ng/mL)が狭い薬物であり、治療薬物モニタリング(TDM)対象薬物である。

2 誤
甲状腺機能亢進症の患者では、代謝、排泄能が促進しているため、ジゴキシンの血中濃度が低くなり作用が減弱することがある。

3 誤
ジゴキシンは主に腎排泄により消失ので、腎障害時には減量する必要がある。

4 正
ジゴキシンの過量投与により、ジギタリス中毒(悪心、嘔吐、不整脈など)が現れることがある。

問275 (薬剤)
この患者におけるジゴキシンの全身クリアランスは4.0 L/h、経口投与時のバイオアベイラビリティは80%である。定常状態平均血中濃度を1.0 ng/mLに維持するための1日当たりの経口投与量(mg/day)はいくらか。1つ選べ。

  1. 0.004
  2. 0.032
  3. 0.096
  4. 0.120
  5. 0.250

解答・解説

解答
4

解説

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