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第97回薬剤師国家試験 問134

「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」(平成21年改正)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 対象となる化学物質の中には、環境中で分解されやすいものも含まれる。
  2. ポリ塩化ジベンゾ−p—ジオキシン(PCDD)は、第一種特定化学物質に指定されている。
  3. 監視化学物質の設定は、化学物質の環境への放出量を把握することを目的としている。
  4. 第二種特定化学物質は、高蓄積性を有し、ヒトへの長期毒性又は高次補食動物への毒性を有する。
  5. 優先的に安全性評価を行う必要がある化学物質として、優先評価化学物質が設定されている。

解答・解説

解答
1、5

解説
1 正

化審法の規制対象となる第二種特定化学物質及び優先評価化学物質には、環境中で分解されにくいものと環境で分解されやすいものが含まれている。

2 誤
ポリ塩化ジベンゾ−p—ジオキシン(PCDD)は、ダイオキシン類である。化審法においてダイオキシン類は規制対象とはならない。

3 誤
監視化学物質の設定は、難分解性かつ高濃縮性を有するが、人又は高次捕食動物に対する長期毒性が明らかでない化学物質について毒性が明らかになるまでの間、法的に監視することを目的としている。なお、化学物質の環境への放出量を把握することを目的としているのは、PRTR制度である。

4 誤
第二種特定化学物質は、高蓄積性を有しないが、ヒトへの長期毒性又は高次補食動物への毒性を有する。

5 正
優先評価化学物質とは、人又は生活環境動植物への長期毒性が明らかであるとは認められず、当該化学物質による環境の汚染により人の健康に係る被害又は生活環境動植物の生息もしくは生育に係る被害を生ずるおそれがあるかどうかについての評価(リスク評価)を優先的に行う必要がある化学物質のことである。

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