酵素と酵素反応に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 一般に、酵素反応において、基質の鏡像異性体間に反応速度の差はない。
- 一般に、酵素による反応の速度は、温度による影響を受けない。
- 基質以外の物質が酵素の活性部位とは別の部位に結合して酵素活性が変化することを、アロステリック効果とよぶ。
- 競合阻害剤は酵素に可逆的に結合し、基質が活性部位に接近するのを妨げる。
酵素と酵素反応に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 正解答・解説
3、4
1 誤
酵素の多くは、立体特異性を示し、基質の鏡像異性体間に反応速度に差が認められる。
一般に酵素による反応速度は、温度、pHの影響を受ける。なお、酵素活性が最大になる温度を最適温度(至適温度)、酵素活性が最大になるpHを最適pH(至適pH)という。
酵素の中には、基質以外の物質が酵素の活性部位とは別の部位に結合することで活性が調節されるものがあり、このような酵素をアロステリック酵素という。アロステリック酵素に活性を調節する物質(アロステリックエフェクター)が結合することで酵素活性が変化することをアロステリック効果という。
競合的阻害剤は、基質と類似した構造を有する阻害剤であり、基質と競合して酵素の活性部位に可逆的に結合し、基質が活性部位に結合するのを阻害する。
コメント