細胞内小器官に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
- リソソームの内部は酸性で、高分子を分解する酵素が含まれている。
- ペルオキシソームでは、脂肪酸や毒物が分解される。
- ミトコンドリアでは、嫌気的代謝によるATP合成が行われている。
- ゴルジ体は、細胞質の可溶性タンパク質を合成する場である。
- ほとんどの分泌タンパク質は、粗面小胞体上のリボソームで合成される。
細胞内小器官に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
解答
3、4
解説
1 正しい
リソソームは、酸性条件下で作用する加水分解酵素を含む細胞小器官であり、高分子の分解に関与する。
2 正しい
ペルオキシソームには、過酸化水素(H2O2)の合成に関与するオキシダーゼとH2O2の分解に関与するカタラーゼが存在し、脂肪酸や毒物の分解が行われている。
3 誤っている
ミトコンドリアでは、好機的代謝によるATP合成が行われている。
4 誤っている
ゴルジ体では、タンパク質の合成は行われない。なお、ゴルジ体では、合成されたタンパク質に糖鎖付加などが行われる。
5 正しい
リボソームには、小胞体膜に結合している粗面小胞体結合型リボソームと結合していない遊離型リボソームが存在する。粗面小胞体上のリボソームでは、分泌タンパク質、膜タンパク質などが合成され、遊離型リボソームでは、細胞質で機能する可溶性タンパク質が合成される。
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