生理的条件下、水溶液中のDNAの構造に関する記述、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 2本のポリヌクレオチド鎖は、共通な軸を中心に左巻きに二重らせん構造をとる。
- 塩基の面は、らせん軸にほぼ垂直である。
- 対向する相補的なポリヌクレオチド鎖の塩基は、水素結合により塩基対を形成する。
- 互いに相補的な塩基配列を含む2つの一本鎖DNA分子は、ハイブリッドを形成するが、RNA分子はDNA分子と安定なハイブリッドを形成しない。
生理的条件下、水溶液中のDNAの構造に関する記述、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 正 4 誤解答・解説
2、3
1 誤
DNAは、逆向きになった2本のポリヌクレオチド鎖が右巻きのらせんを形成した二重らせん構造をしている。
DNAの二重らせん構造の内側に存在するプリン塩基およびピリミジン塩基は、らせん軸に対して垂直に配置されている。
通常、DNAは対向するポリヌクレオチド鎖のアデニン(A)-チミン(T)間、グアニン(G)-シトシン(C)間でそれぞれ2本、3本の水素結合を形成する。
互いに相補的な塩基配列を有する2つの1本鎖DNA同士、1本鎖DNAとRNA、あるいはRNAとRNAは、連続した塩基対を形成することでハイブリッド(DNA-DNA複合体、DNA-RNA複合体、RNA-RNA複合体)を形成する。
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