脂質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- トリアシルグリセロールは、エネルギー貯蔵体として重要である。
- ミトコンドリア膜と細胞質膜の脂質の組成は、同じである。
- ステロイドホルモンは、コレステロールから生合成される。
- オレイン酸やリノール酸は、いずれも飽和脂肪酸である。
脂質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 誤解答・解説
1、3
1 正
トリアシルグリセロールは、グリセロールに3つの脂肪酸がエステル結合したものであり、エネルギー貯蔵体として重要である。体内にエネルギーが不足すると、脂肪組織に蓄えられたトリアシルグリセロールを分解することによりエネルギーに変換する。
ミトコンドリア膜と細胞質膜は共に脂質二重層であるが、構成する脂質の組成が異なる。いずれも膜脂質の主成分は、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスファチジルエタノールアミンであるが、ミトコンドリアには、カルジオリピン(ジホスファチジルグリセロール)が含まれており、細胞膜には、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリンが含まれている。
ステロイドホルモンは、コレステロールから主に肝ミクロソームで生合成される。
オレイン酸、リノール酸は共に2つの二重結合を有する不飽和脂肪酸である。
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