液体クロマトグラフ法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ベンゼンは、安息香酸と比較してシリカゲルカラムに保持されにくい。
- 逆相カラムを用いた場合、ナフタレンはアントラセンより強く保持される。
- サイズ排除用のカラムを用いた場合、グリシンはアルブミンより遅く溶出する。
- イオン交換用の充填剤の基材には、一般にアルミナが使用される。
液体クロマトグラフ法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 誤解答・解説
1、3
1 正
シリカゲルの溶質保持の主な要因は、シリカゲル表面のシラノール基と溶質との水素結合であるため、水素結合を形成することができる安息香酸の方がベンゼンに比べ保持されやすい。
逆相カラムの固定相は、移動相よりも極性が小さいため、極性の小さい成分を保持しやすい。このことから、逆相カラムを用いた場合、アントラセンはナフタレンより強く保持される。
サイズ排除用のカラムを用いた場合、分子サイズの小さいものが保持されやすく、分子サイズの大きいものは保持されにくい。このことから、サイズ排除用のカラムを用いた場合、グリシンはアルブミンより遅く溶出する。
イオン交換用の充填剤の基材には、樹脂、セルロース、セファデックス、アガロース、シリカゲルなど化学修飾しやすいものが用いられる。
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