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第107回薬剤師国家試験 問314〜315

40歳男性。以下の処方箋を持って来局した。今回、初めての来局で、面談したところ、患者はこれまでも同じ薬を他の薬局で調剤してもらい服用しているとのことであった。この薬局では初回の調剤であったので、薬剤師は調剤した日の14日後に、この患者に電話をして服薬状況などについて確認した。その際、実は、服用回数・服用錠数が多くて面倒だと感じていることが判明した。また、患者から、これまでも同じ薬を飲んでいるので、薬の変更がない場合には薬の説明やその説明書、薬袋は不要であるとの申し出があった。

問314(実務)
この患者の「服用回数・服用錠数が多くて面倒だと感じている」ことに関して、アドヒアランスに懸念があると考えた薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. 医師に対し、服薬情報提供書を用いて、アドヒアランスに懸念があることを情報提供した。
  2. 医師に電話で照会を行い、前回の処方について遡って処方内容を変更してもらった。
  3. 患者に対し、服用を忘れた場合は、次回服用時に2回分まとめて服用するよう指導した。
  4. 患者に対し、次回受診時に残薬調整をするので、余った薬を持参するように指導した。
  5. 患者に対し、次回受診時までは、患者の判断で服用量を調整して服用すれば良いと指導した。

解答・解説

解答
1、4

解説
アドヒアランスを向上させるために、調剤した後に電話にて聴取した服薬情報を医師に対して提供する際には、服薬情報提供書を用いることは適切である。また、次回受診時に残薬調整をするため、余った薬を持参するように指導することは適切である。

問 315(法規・制度・倫理)
この患者が次回来局した際に、患者の申し出に対する薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. 薬剤の安全使用などのために必要であることから、薬袋、服薬指導、薬剤の説明書についてのルールが法令で定められていることを説明した。
  2. 今回から薬剤は、表示のない無地の袋にまとめて交付することとした。
  3. 前回と処方内容が変わらない場合には服薬指導を省略することとした。
  4. 服薬指導と薬剤の説明書の交付の両方を省略するためには医師への疑義照会が必要であると説明した。
  5. 服薬指導は薬剤の説明書(電磁的な記録も含む)を用いて行う必要があることを説明した。

解答・解説

解答
1、5

解説
薬剤を交付する際には、薬袋の作成、服薬指導及び薬剤情報提供文書を提供することは、薬剤師法、医薬品医療機器等法などで規定されている。また、調剤された薬剤の適正な使用のために、薬剤師が対面により薬剤の説明書(電磁的な記録も含む)を用いて服薬指導を行う必要がある。

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