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第107回薬剤師国家試験 問176(理論問題) well–stirredmodel

図は、well–stirredmodelに基づいた肝臓からの薬物消失モでルを示したものである。このモデルに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、CLintは肝固有クリアランス、fuは血中タンパク非結合形分率、Cinは肝臓に流入する部位における血中薬物濃度、Coutは肝臓から流出する部位における血中薬物濃度、Qhは肝血流量とする。

  1. 肝臓中の非結合形薬物濃度は不均一である。
  2. 肝組織中の非結合形薬物濃度はCinに等しい。
  3. 肝臓からの見かけの薬物消失速度は、CLint×fu×Coutと表される。
  4. 肝臓における薬物量の変化速度は、Qh×Cin-Qh×Cout-CLint×fu×Coutと表される。
  5. 定常状態におけるCLintはQhにほぼ等しい。

解答・解説

解答
3、4

解説
1 誤
肝臓中では速やかに平衡が成立するため、非結合形薬物濃度は均一である。

2 誤
肝臓中では血液中の非結合型薬物濃度と肝組織中の非結合型薬物濃度が等しくなるため、肝臓から流出する部位における非結合型薬物濃度と肝組織の薬物濃度が等しくなる。よって、肝組織中の非結合形薬物濃度はfu×Coutに等しい。

3 正
肝臓からの見かけの薬物消失速度は、肝固有クリアランスと肝組織中の非結合型薬物濃度の積で表される。よって、肝臓からの見かけの薬物消失速度は、CLint×fu×Coutと表される。

4 正
肝臓における薬物量の変化速度は、肝臓への薬物流入速度-肝臓からの薬物流出速度-肝臓からの見かけの薬物消失速度で表されるため、Qh×Cin-Qh×Cout-CLint×fu×Coutと表される。

5 誤
肝固有クリアランスは薬物固有の値であり、肝血流量Qhと必ず一致するとは限らない。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 誤)よって、肝組織中の非結合形薬物濃度はf×Coutに等しい。
    正)よって、肝組織中の非結合形薬物濃度はfu×Coutに等しい。

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