60歳男性。基礎疾患を指摘されたことはない。1週間前から1日に数回めまいを感じるようになった。今朝、強いめまいとふらつきを覚え、救急外来を受診した。来院時の血圧は118/84 mmHg、脈拍数32回/分であった。心電図ではP波とQRS波が全く無関係に出現し、PP間隔とRR間隔がそれぞれ一定で、PR間隔は不規則であった。また、P波よりQRS波の出現頻度が少なかった。
問159(病態・薬物治療)
この患者の初期治療に適切な薬物はどれか。2つ選べ。
- アミオダロン
- ニトログリセリン
- ランジオロール
- アトロピン
- イソプレナリン
問160(薬理)
抗不整脈薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ニフェカラントは、K チャネルを遮断して、心筋の活動電位の持続時間を延長する。
- ピルシカイニドは、アドレナリンβ受容体を遮断して、不応期を延長する。
- ベラパミルは、Ca2+ チャネルを遮断して、房室伝導速度を低下させる。
- プロカインアミドは、Na+チャネル及び K+チャネルを遮断して、心電図のQT 間隔を短縮する。
- ジルチアゼムは、Na+チャネルを遮断して、心筋の活動電位の立ち上がり(第0相)を抑制する。
コメント