自宅の寝室で倒れている男性が救急搬送された。簡易検査の結果をもとに、直ちに対応する解毒薬が投与された。一方、寝室にはコップの中に大量の錠剤が沈んだ飲料水が残されていた。
問133(物理・化学・生物)
錠剤の成分が何かを調べるため、コップの中に残された薬剤に適切な処理をしたのち、1H NMRスペクトル(CDCl3溶媒中)を測定した。得られたスペクトルをデータベースと照合したところ、図に示したチャートとシグナル及び積分値が一致した。錠剤の成分として推定される医薬品Aの構造はどれか。1つ選べ。ただし、図はTMSを基準(0ppm)とし、シグナルを積分曲線と共に示したもので、×は重溶媒中に微量に含まれるCHCl3のシグナルである。
問134(法律・制度・倫理)
法令上、この医薬品Aが該当するのはどれか。1つ選べ。
- 麻薬
- 向精神薬
- 覚醒剤
- 指定薬物
- 要指導医薬品
問135(衛生)
この患者に投与された解毒薬として、適切なのはどれか。1つ選べ。
- ネオスチグミン
- ナロキソン
- フルマゼニル
- ヨウ化プラリドキシム
- ジメルカプロール
コメント