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第107回薬剤師国家試験 問125(理論問題) 死亡率の年次推移

 図は、1950年代から2010年代における心疾患及び脳血管疾患の死亡率の年次推移を示したものである。疾患ア〜エは、心不全、虚血性心疾患、脳梗塞、脳内出血のいずれかである。次の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. 疾患アによる死亡率には、狭心症や心筋梗塞による死亡が含まれる。
  2. 1995年以降の疾患イの死亡率の上昇には、老年人口の割合の増加が関係している。
  3. 疾患ウは、脳内出血である。
  4. 1960年以降、疾患エの死亡率が低下した原因として、食塩摂取量の低下やタンパク質摂取量の増加がある。
  5. 寒冷刺激は、疾患エのリスクファクターとなる。

解答・解説

解答

解説
◉疾患ア、疾患イ
1994年に比べ1995年で疾患アが増加し、疾患イが減少しているのは、1995年に死亡診断書の注意書きの周知あるいは国際ルール(ICD-10)が適用され、心不全による死亡率が減少し、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)による死亡率が増加したためである。このことから疾患アは虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、疾患イは心不全である。

◉疾患ウ
1950年から1980年に食生活が良くなり、糖尿病、脂質異常症、肥満、動脈硬化など、脳梗塞のリスク要因となる疾患が増加した。このことから疾患ウは脳梗塞である。

◉疾患エ
1960年以降、塩分摂取制限、タンパク質摂取量の増加により脳出血のリスク要因が低下した。このことから、脳出血である。

1 正しい

2 正しい
 1995年以降の疾患イ(心不全)の死亡率の上昇には、老年人口の割合の増加が関与している。

3 誤っている

4 正しい
 1960年以降、疾患エ(脳出血)の死亡率が低下した原因として、食塩摂取量の低下やタンパク質摂取量の増加がある。なお、脳出血のリスク要因には、食塩の過剰摂取による高血圧、タンパク質の摂取不足、寒冷刺激による血圧の急激な上昇などがある。

5 正しい

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