テロメアに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- テロメアは、染色体の末端に存在し、特定のDNA塩基配列の繰り返し構造を含む。
- テロメアを開始点としてDNAが複製される。
- 生殖細胞系列の分裂時には、テロメアは短縮する。
- 多くのがん細胞で、テロメアを伸長させるテロメラーゼが発現している。
- テロメア伸長の鋳型として、tRNAが利用される。
テロメアに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 正 5 誤解答・解説
1、4
1 正
テロメアは染色体の末端に存在し、特定のDNA塩基配列が繰り返し続いている構造を有しており、染色体の安定性に関与している。
テロメアを開始点としてDNAは複製されない。なお、DNAの複製は複製開始点から開始される。
生殖細胞、がん細胞では高いテロメラーゼ活性が認められており、生殖細胞、がん細胞の分裂時には、テロメアの長さは維持される。なお、正常な体細胞では、テロメラーゼ活性がほぼ無いため、分裂時にテロメアは短縮する。
解説3参照
テロメア伸長の鋳型として、テロメラーゼが有するRNAが利用される。
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