抗ウイルス薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- エムトリシタビンは、細胞内で三リン酸化体となり、DNA依存性RNAポリメラーゼを阻害する。
- ラルテグラビルは、HIVプロテアーゼを阻害する。
- リバビリンは、細胞内で三リン酸化体となり、RNA依存性DNAポリメラーゼを阻害する。
- ファビピラビルは、細胞内でリボシル三リン酸体となり、RNA依存性RNAポリメラーゼを阻害する。
- バロキサビルマルボキシルは、体内で活性体に変換されて、キャップ依存性エンドヌクレアーゼを阻害する。
抗ウイルス薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 正 5 正解答・解説
4、5
1 誤
エムトリシタビンはHIV感染細胞内で三リン酸化体となり、逆転写酵素を阻害し、RNAからDNAの合成を阻害する。
ラルテグラビルは、HIVインテグラーゼ(ウイルスゲノム由来のDNAを宿主DNAに組み込む酵素)を阻害する。
リバビリンは、細胞内でリン酸化されグアノシン三リン酸(GTP)と競合することでRNA依存性RNAポリメラーゼを阻害する。
ファビピラビルは、細胞内でリボシル三リン酸体となり、RNA依存性RNAポリメラーゼを阻害し、RNAの複製を抑制する。
バロキサビルマルボキシルは、体内で活性体に変換されて、インフルエンザウイルスのキャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性を選択的に阻害する。
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