68歳女性。肝及び腎機能の検査値は正常範囲内であった。変形性関節症と膀胱炎のため、処方1の薬剤で治療を受けていた。
外来診察時に患者より、「痛みが治まらず、もっと効く薬が欲しい。」と訴えがあり、以下の処方2に変更された。
問284(薬剤)
ロコア®テープには、フルルビプロフェンの光学異性体のうち活性体のみが配合されており、従来のフルルビプロフェン貼付剤と比較して鎮痛効果が高い製剤として臨床で使用されている。この高い鎮痛効果を示す薬剤学的な理由として考えられる最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- ハッカ油の配合で、エスフルルビプロフェンの基剤/皮膚間の分配係数が高くなるため。
- ハッカ油の配合で、エスフルルビプロフェンの揮発性が高くなるため。
- ハッカ油の配合で、テープ剤の皮膚粘着性が低くなるため。
- ハッカ油の配合で、エスフルルビプロフェンの経皮吸収性が高くなるため。
- 基剤中に大量の水を含むことで、エスフルルビプロフェンの溶解性が低下するため。
問285(実務)
処方を受け取った薬剤師が行う内容として、優先度が高いのはどれか。2つ選べ。
- ロコア®テープの用法・用量について医師に照会する。
- ロキソプロフェンナトリウム錠とロコア®テープの併用について医師に照会する。
- ノルフロキサシンとエスフルルビプロフェンの相互作用について医師に照会する。
- 妊娠の有無について患者に確認する。
- ノルフロキサシン錠からロメフロキサシン塩酸塩錠への変更について医師に照会する。
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