慢性腎臓病の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 尿中へ排泄されるタンパク質量が増加している。
- 低カリウム血症を呈する。
- 二次性副甲状腺機能低下症を呈する。
- 代償性に活性型ビタミンDの産生が亢進する。
- レニン–アンジオテンシン系の亢進により血圧が上昇する。
慢性腎臓病の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 誤 5 正解答・解説
1、5
1 正
本疾患では、糸球体大分子透過性亢進が認められるため、タンパク尿、低アルブミン血症、浮腫が認められる。
本疾患では、K排泄低下により高カリウム血症を呈する。
本疾患では、ビタミンDが活性化できず(腎臓におけるビタミンDの水酸化ができない)、腸管からのカルシウムの吸収、腎臓からのカルシウムの再吸収が低下するため、血中カルシウム濃度を維持するために、副甲状腺機能を亢進することでパラトルモンの分泌を促進し、血中カルシウム濃度を維持しようとする。 このことから本疾患では、二次性副甲状腺機能亢進症を呈する。
解説3参照
本疾患では、腎機能の低下に伴いレニン–アンギオテンシン系が亢進し、血圧が上昇する。
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