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第103回薬剤師国家試験 問98(日本薬局方で確認試験)

日本薬局方で確認試験が適用される対象医薬品、使用する試液、確認試験の結果の組合せとして正しいのはどれか。2つ選べ。


<対象医薬品>

<試薬>
ヒドロキシルアミン過塩素酸塩・エタノール試液
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド・エタノール試液
過塩素酸鉄(Ⅲ)・エタノール試液
<結果>
赤紫色を呈する


<対象医薬品>

<試薬>
フェーリング試液
<結果>
赤色の沈殿を生じる


<対象医薬品>

<試薬>
ニンヒドリン試液
<結果>
緑色を呈する


<対象医薬品>

<試薬>
4−アミノアンチピリン試液
<結果>
赤色を呈する


<対象医薬品>

<試薬>
亜硝酸ナトリウム試液
アミド硫酸アンモニウム試液
N,N−ジエチル−N’−1−ナフチルエチレンジアミンシュウ酸塩試液
<結果>
青色を呈する

解答・解説

解答
1、2

解説
1 正
設問の試薬(ヒドロキシルアミン過塩素酸塩・エタノール試液、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド・エタノール試液、過塩素酸鉄(Ⅲ)・エタノール試液)を用いて、カルボキシ基を確認することができる。選択肢1(ナプロキセン)は構造中にカルボキシ基を有しているため、設問の試薬を用いて赤紫色を呈色することにより確認することができる。

2 正
設問の試薬(フェーリング試薬)を用いて、アルデヒドおよびα−ヒドロキシケトンを確認することができる。選択肢2(ヒドロコルチゾン)は構造中にα−ヒドロキシケトンを有しているため、設問の試薬を用いて赤色の沈殿を生じることにより確認することができる。

3 誤
設問の試薬(ニンヒドリン試薬)を用いて、アミノ酸を確認することができる。ニンヒドリン試薬によりアミノ酸水溶液は紫色を呈し、イミノ酸(第二級アミノ酸)水溶液は黄色を呈する。
選択肢3(カイニン酸水和物)は構造中にイミノ酸を有しているため、その水溶液は黄色を呈する。

4 誤
設問の試薬(4−アミノアンチピリン試液)を用いて、フェノール性ヒドロキシル基を確認することができる。選択肢4(アミノ安息香酸エチル)は構造中にフェノール性水酸基を持たないため、設問の試薬を用いて確認することはできない。

5 誤
設問の試薬(亜硝酸ナトリウム試液、アミド硫酸アンモニウム試液、N,N−ジエチル−N’−1−ナフチルエチレンジアミンシュウ酸塩試液)を用いて、芳香族第一級アミンを確認することができる。選択肢5(レボドパ)は構造中に第一級アミンを持たないため、設問の試薬を用いて確認することはできない。

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