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第103回薬剤師国家試験 問316〜317

保険薬局で保険薬剤師が、先発医薬品から後発医薬品への変更調剤などを行う際の留意点及び患者への説明内容について確認した。

問316 (実務)
変更調剤などを行う際の留意点に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、後発医薬品へ変更が可能な処方箋を応需した場合とする。

  1. 一般名処方では、先発医薬品の調剤を優先する。
  2. 銘柄名処方の後発医薬品は、別銘柄の後発医薬品には変更できない。
  3. 外用薬は、クリーム剤から軟膏剤のように剤形を変更することができる。
  4. 変更する際は後発医薬品の適応症を確認する。
  5. 変更調剤した薬剤の銘柄について、処方箋を発行した保険医療機関に情報提供する。

解答・解説

解答
4、5

解説
1 誤
一般名処方の場合は、先発医薬品と後発医薬品に関する説明を行い、先発医薬品又は後発医薬品に関する意向を確認し、調剤を行う必要がある。

2 誤
銘柄名処方の後発医薬品は、患者の同意を得た上で、別銘柄の後発医薬品に変更することができる。例えば、処方箋にプラバスタチン錠10 mg「A」と記載されている場合、患者の同意を得た上で、プラバスタチン錠10 mg「B」に変更調剤することができる。

3 誤
外用薬を後発医薬品に変更調剤する場合には、剤形を変更することはできない。なお、内服薬においては類似する別剤形においては、剤形を変更することができる。
<類似する別剤形>

4 正
先発医薬品と後発医薬品では適応症が異なる場合があるため、後発医薬品に変更調剤する際には、適応症を確認する必要がある。

5 正
変更調剤した場合には、変更した銘柄について処方箋を発行した保険医療機関に情報提供する。

問317 (法規・制度・倫理)
後発医薬品へ変更する場合の患者への説明内容として、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 先発医薬品に比べて開発費が低く、薬の価格を安くすることができる。
  2. 添加剤は先発医薬品と異なることがある。
  3. 後発医薬品の薬価は、同一成分同一規格であれば、どの会社の製品でも同じである。
  4. 臨床上の有効性・安全性が先発医薬品と同一であることが確認されている。

解答・解説

解答
1、2

解説
1 正
後発医薬品(ジェネリック医薬品)は、一般に開発費が低く、先発医薬品と比べて薬価が安いため、後発医薬品へ変更すると、薬の価格が安くなる(患者の一部負担金が安くなる)。

2 正
後発医薬品は、一般に先発医薬品と有効成分、含量、投与経路が同一であるが、添加剤、剤形等が異なることがある。なお、後発医薬品の中には、先発医薬品と有効成分、含量、投与経路、添加剤、剤形、製造過程が全く同じであるオーソライズドジェネリック(AG)医薬品がある。

3 誤
同一成分、同一規格の後発医薬品でも、薬価収載の時期により薬価が異なることがある。
後発医薬品が初めて薬価収載される場合→薬価高い
後発医薬品が既に薬価収載されている場合→薬価低い
上記より、会社によって後発医薬品の薬価が異なることがある。

4 誤
後発医薬品においては、患者を対象とした臨床試験上の有効性・安全性の確認は一般に行われていない。そのため、後発医薬品において、臨床上の有効性・安全性が先発医薬品と同一であると確認されていない。

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