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第103回薬剤師国家試験 問150

60歳男性。会社の健康診断で胃にポリープが見つかり、近くの総合病院で精密検査したところ悪性との診断を受け、胃の全摘手術を受けた。退院2週間後に外来を受診したところ、「食欲もなく、なかなか体力が戻らない。休職して自宅で療養している。治療にお金がかかり経済的にも厳しい。」と落ち込んだ様子だった。この男性の体験を表す言葉として最も適しているのはどれか。1つ選べ。

  1. 代償体験
  2. 受容体験
  3. 否認体験
  4. 喪失体験
  5. 退行体験

解答・解説

解答
4

解説
この男性の体験を表す言葉は「喪失体験」である。この男性は胃の全摘を受けたことにより心身の健康の喪失を体験している。また、それによりこの男性には、悲しみ、孤独感、抑うつ感などの悲観反応が生じている。
なお、喪失体験には心身の健康の喪失以外に、「家族や社会とのつながりの喪失(子供の自立、定年、退職、引退、配偶者や友人との死別など)」「経済的自立の喪失(定年、退職、引退など)」「生きる目的の喪失(社会的地位や役割などを終えたり失うことによる喪失など)」がある。

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