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第102回薬剤師国家試験 問164

抗ウイルス薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. バラシクロビルは、アシクロビルに変換された後、単純ヘルペスウイルス由来のチミジンキナーゼでリン酸化され、ウイルスDNAの複製を抑制する。
  2. リトナビルは、インフルエンザウイルスのNS3−4Aプロテアーゼを阻害し、感染細胞からのウイルスの遊離を抑制する。
  3. テラプレビルは、C型肝炎ウイルスのノイラミニダーゼを阻害し、ウイルスRNAの合成を阻害する。
  4. ザナミビルは、HIVのプロテアーゼ活性を阻害し、ウイルス構成タンパク質の産生を抑制する。
  5. ジドブジンは、感染細胞内でリン酸化され、HIV逆転写酵素を競合的に阻害する。

解答・解説

解答
1、5

解説
1 正
バラシクロビルはアシクロビルのプロドラッグであり、体内でアシクロビルに変換された後、単純ヘルペスウイルス由来のチミジンキナーゼでリン酸化され、アシクロビル一リン酸となる。アシクロビル一リン酸は、さらに細胞性キナーゼによりアシクロビル三リン酸となり、DNA依存性DNAポリメラーゼを阻害し、ウイルスDNAの複製を抑制する。

2 誤
リトナビルは、HIVのプロテアーゼ活性を阻害し、ウイルス構成タンパク質の産生を抑制する。

3 誤
テラプレビルは、C型肝炎ウイルスのNS3−4Aセリンプロテアーゼを阻害し、ウイルスRNAの合成を阻害する。

4 誤
ザナミビルは、インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼを阻害し、感染細胞からのウイルスの遊離を抑制する。

5 正
ジドブジンは、感染細胞内でリン酸化され、ジドブジン三リン酸となり、HIV逆転写酵素を競合的に阻害する。

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第102回薬剤師国家試験 問163 | yakugaku lab へ返信する コメントをキャンセル

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