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第102回薬剤師国家試験 問111(理論問題) 心臓の洞房結節の活動電位

 下図は心臓の洞房結節の活動電位波形である。これに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 交感神経の興奮により静止膜電位が低下し、心拍数が変化する。
  2. 4相での変化は、Naチャネルの開口による細胞内へのNa流入に起因する。
  3. 0相での変化は、L型Ca2チャネルの開口による細胞内へのCa2流入に起因する。
  4. 3相での変化は、Kチャネルの開口による細胞外へのK流出に起因する。
  5. 3相での変化が、心室筋の弛緩を起こす。

解答・解説

解答
3、4

解説
1 誤
 交感神経の興奮により、細胞膜に存在するL型Ca2チャネルが活性化し、細胞内へのCa2の流入が促進するため、静止膜電位が増加し、心拍数が変化する。

2 誤
 洞房結節の細胞には、Naチャネルが少ないため、洞房結節の膜電位の変化にはNaほとんど影響を与えない。なお、洞房結節における4相(緩徐脱分極相)での変化は、T型Ca2チャネルの開口による細胞内へのCa2流入に起因する。

3 正
 洞房結節における0相(脱分極相)での膜電位の変化は、L型Ca2チャネルの開口による細胞内へのCa2流入に起因する。

4 正
 洞房結節における3相(再分極相)での膜電位の変化は、Kチャネルの開口による細胞外へのK流出に起因する。

5 誤
 洞房結節における膜電位の変化は、固有心筋の収縮および弛緩とは無関係であるため、洞房結節における3相(再分極相)での膜電位の変化と心室筋の収縮及び弛緩とは相関性がない。

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