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第101回薬剤師国家試験 問93

ある物質Aと、Aが重合してできた合成高分子PAがある。以下の記述の①、②の組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。
 A10 g及びPA10 gを、それぞれ1 Lの水に完全に溶解させた。A水溶液はPA水溶液より浸透圧が( ① )。次に、水のみを通す半透膜で隔てられた容器の左側にA水溶液をいれ、右側には液面が同じ高さになるようにPA水溶液をいれた。十分な時間が経過した後、観察したところ( ② )。

 

解答・解説

解答
4

動画解説
https://youtu.be/JmNR9ppzEKA

解説

希薄溶液において溶質のモル濃度の増大とともに、浸透圧は高くなる。
このことから、A水溶液とPA水溶液の浸透圧の大小関係は、溶質のモル濃度を求めることにより判断することが可能である。
<溶質のモル濃度>
設問の条件1:A 10 g及びPA 10 gを、それぞれ1 Lの水に完全に溶解させている
設問の条件2:PAはAが重合してできた合成高分子(分子量m:Aの分子量<PAの分子量)
モル濃度=質量/分子量で求めることができるため、設問の条件1、2よりA水溶液のモル濃度>PA水溶液のモル濃度となる。
これらのことから、浸透圧:A水溶液>PA水溶液である。


浸透現象では、溶質のモル濃度が薄い方から濃い方に溶媒が移動するため、A水溶液の液面は高くなる。

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