65歳女性。高血圧症治療のために通院している病院で、慢性心不全(NYHA分類Ⅰ度)と診断された。本日の受診時にむくみなどの自覚症状はないが、心臓超音波検査では左室機能が低下していると指摘された。
血圧:132/80 mmHg、脈拍:78回/分整
副作用歴:リシノプリルによる空咳
薬歴:半年前より テルミサルタン錠40 mg 1日1回
医師は薬剤を追加するに際し、薬剤師に相談した。
問292 (実務)
この患者に追加する心不全治療薬として、最も推奨される薬物はどれか。1つ選べ。
- ジゴキシン
- フロセミド
- カプトプリル
- カルベジロール
- イソプロテレノール
問293(病態・薬物治療)
前問で推奨される追加薬物に関して適切なのはどれか。1つ選べ。
- 導入直後から心筋の収縮力が改善する。
- 治療薬物モニタリング(TDM)の対象薬物である。
- 導入時に高用量の負荷投与を行い、続けて維持量を投与する。
- 導入時に心不全が悪化することがある。
- レニンの分泌を促進する。
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