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第101回薬剤師国家試験 問118

抗体A及び酵素標識抗体Bを用いる酵素免疫測定法(ELISA, enzyme-linked immunosorbent assay)による生体由来タンパク質Xの定量キットの説明書に、以下のような測定原理を表す模式図があった。この図に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ①において、プレートに固定化した抗体Aは、測定対象となるタンパク質Xと共有結合を形成する。
  2. ②で加えるタンパク質Xは、あらかじめ精製しておかなければ測定できない。
  3. ③において、抗体Aと抗体Bは、タンパク質Xの異なる部位に結合する。
  4. ③において、プレートの内面に抗体Bが結合するのを防ぐ必要がある。
  5. ④において、標識酵素による反応生成物の量は、タンパク質Xの量とは反比例の関係にある。

解答・解説

解答
3、4

解説
1 誤
抗原と抗体の結合には、クーロン力、水素結合、ファンデルワールス力が関わっており、抗体は抗原と共有結合を形成することはない。

2 誤
抗原抗体反応は、特異性が高いため、②で加えるタンパク質Xをあらかじめ精製しておかなくても測定することが可能である。

3 正
図より、本法はサンドイッチ法であると推測される。サンドイッチ法では、タンパク質の異なる部位と結合する2種類のモノクローナル抗体を用いる。

4 正
③において、プレート内面に抗体Bが結合することができないタンパク質を吸着させる。それにより、プレートの内面に抗体Bが結合するのを防ぎ、検出精度を向上させている。

5 誤
タンパク質Xの量が増加すると、抗体Bの結合量が増え、それにより抗体Bに結合している酵素の量も増加する。よって、④において、標識酵素による反応生成物の量は、タンパク質Xの量と比例の関係にある。

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第101回薬剤師国家試験 問117 | yakugaku lab へ返信する コメントをキャンセル

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