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第100回薬剤師国家試験 問192 統計指標(発症率、オッズ比、相対危険度)

医薬品A〜Eに関して、投与群と対照群の間でイベントXの発症率を比較した論文を収集したところ、以下の情報が得られた。なお、対照群はいずれも同じ標準薬を用いていた。
・Aは、Xの発症率を対照群の1/5に減少させた。
・Bを投与した被験者1,000名におけるXの発症者数は、25名であった。
・C投与群のX発症の相対危険度は、0.25であった。
・D投与群のX発症のオッズ比は、7/39であった。
・Eは、Xの発症率を10%低下させた。
いずれの論文においても、対照群におけるXの発症率は12.5%であった。
以上の結果から、Xの発症を抑制する効果が最も劣ると考えられるのはどれか。1つ選べ。

  1. A
  2. B
  3. C
  4. D
  5. E
解答・解説

解答
解なし

解説
<Aについて>
「Xの発症率を対照群の1/5に減少させた」と記載されていることから、
A投与群の発症率=(Xの発症率:12.5%)×1/5=2.5%
<Bについて>
「投与した被験者1,000名におけるXの発症者数は、25名であった」と記載されていることから
B投与群の発症率=25÷1000=2.5%
<Cについて>
「X発症の相対危険度は、0.25であった」と記載されていることから
C投与群の発症率を以下のように求めることができる。

<Dについて>
「X発症のオッズ比は、7/39であった」と記載されていることから
D投与群の発症率を以下のように求めることができる。

D投与群のオッズ=7/39×125/875=7/39×1/7=1/39
D投与群のオッズより、D投与群の発症率を以下のように求めることができる。
D投与群の発症率=1/(1+39)=0.025=2.5%

<Eについて>
「Xの発症率を10%低下させた」と記載されていることから、以下の2つの考え方ができる。
パターン1
E投与群の発症率=12.5-10.0=2.5%
パターン2
E投与群の発症率=12.5×(1-0.1)=11.25%
これらのことから、E投与群の考え方で下記のように解答が異なるため、本問は、「解なし」となった。
・パターン1の場合:C投与群の発症率が最も高くなる。
・パターン2の場合:E投与群の発症率が最も高くなる。

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