高尿酸血症及び痛風に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 高尿酸血症の病型としては、尿酸産生亢進型が多い。
- 食事療法として、プリン体の摂取を制限する。
- 痛風関節炎の極期には、コルヒチンが最も有効である。
- 尿路結石の予防のため、尿のアルカリ化を行う。
- 痛風発作時には、ただちに尿酸降下薬を用いる。
高尿酸血症及び痛風に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 動画解説 解説 2 正 3 誤 4 正 5 誤解答・解説
2、4
1 誤
高尿酸血症の病型及びその頻度について以下に示す。
・尿酸産生亢進型(約10%)
・尿酸排泄低下型(約60%)
・両方の混合型(約30%)
高尿酸血症の原因である尿酸は、プリン体が代謝されることにより産生されるため、高尿酸血症の患者では食事療法としてプリン体の摂取制限が行われる。
痛風関節炎の極期(痛みが非常に強い時期)には、インドメタシン等の非ステロイド性抗炎症薬の短期大量投与を行う。なお、コルヒチンは、痛風発作時に起こる好中球の走化性因子に対する反応性を低下させ痛風発作を特異的に抑制するため、痛風発作の前兆期に使用する。
高尿酸血症患者では、尿中に排泄される尿酸により尿のpHが酸性側に傾き、尿路結石の形成が促進されるため、クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウムなどを投与することにより尿のアルカリ化を行う。
痛風発作時に尿酸降下薬を用いると、血中尿酸値が急激に変化し、症状が悪化することがあるため、痛風発作時に尿酸下降薬は用いず、インドメタシン等の非ステロイド性抗炎症薬の投与を行う。
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