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第100回薬剤師国家試験 問112

神経細胞では、さまざまな刺激によって膜電位の変化が生じる。図(1)及び(2)は、異なる刺激に伴う神経細胞の膜電位の経時変化を示している。これに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、図の横軸は時間、縦軸は膜電位を示す。

  1. Aで示した電位は静止膜電位と呼ばれ、通常0 mVである。
  2. 静止膜電位は、主にCa2チャネルによって形成される。
  3. Naが細胞内へ流入すると、図(1)矢印(あ)のように膜電位が変化する。
  4. Kが細胞内へ流入すると、図(1)矢印(い)のように膜電位が変化する。
  5. Clが細胞外へ流出すると、図(2)のように膜電位が変化する。
  6. 図(2)のように、膜電位変化を生じさせる神経伝達物質として、γ-アミノ酪酸(GABA)がある。
解答・解説

解答
3、6

解説
1 誤
Aで示した電位は静止膜電位と呼ばれ、通常、神経細胞においては-60〜-90 mVである。

2 誤
静止膜電位は、主にKチャネルによって形成される。

3 正
Naが細胞内へ流入すると、脱分極が起こり、図(1)矢印(あ)のように膜電位がプラスになる。

4 誤
K細胞外へ流出すると、再分極が起こり、図(1)矢印(い)のように膜電位がマイナスになる。

5 誤
Cl細胞内へ流入すると、図(2)のような過分極が起こる。

6 正
図(2)のように過分極が起こす物質には、γ−アミノ酪酸(GABA)がある。γ−アミノ酪酸(GABA)は、Clチャネル内蔵型受容体であるGABA受容体に結合することで、Clチャネルを開口し、図(2)のように過分極が起こす。

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