◉名称、化学構造
名称:ドキサゾシンメシル酸塩
◉代表的な製剤
カルデナリン錠/OD錠
◉分類
血圧降下剤
◉効能・効果
- 高血圧症
- 褐色性細胞腫による高血圧
◉薬理作用
ドキサゾシンは末梢血管に存在するアドレナリンα1受容体を選択的に遮断し、血管収縮を抑制することにより降圧作用を示す。
◉使用する際の注意
- 起立性低血圧があらわれることがあるので、臥位のみならず立位又は坐位で血圧測定を行い、体位変換による血圧変化を考慮し、坐位にて血圧をコントロールする。
- 本剤の投与初期又は用量の急増時等に、立ちくらみ、めまい、脱力感、発汗、動悸・心悸亢進等があらわれることがある。その際は仰臥位をとらせるなどの適切な処置を行う。また、必要に応じて対症療法を行う。
- 本剤の投与初期又は用量の急増時等に起立性低血圧に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する場合には注意させる。
- 投与始めは少量から投与を開始し、効果不十分な場合には、間隔をおいて漸増する
- 肝機能障害のある患者、ホスホジエステラーゼ5阻害薬を服用中の患者には慎重に投与する
◉相互作用
- 利尿剤または他の降圧剤
相互に作用を増強するおそれがある - ホスホジエステラーゼ5阻害薬
(シルデナフィルクエン酸塩、タダラフィル)
降圧作用が増強することがある
◉副作用
◉主な副作用
めまい・ふらふら感、立ちくらみ、頭痛、動悸、蕁麻疹、血管浮腫(顔唇のむくみ・のどの腫れ)、光線過敏症、発疹、かゆみなど
◉重大な副作用
・失神・意識喪失
[めまい、力が抜ける、意識がなくなる]
・不整脈
[脈が乱れる]
・脳血管障害
[頭痛、吐き気、一時的な意識障害]
・狭心症
[胸が締めつけられる、胸が痛い、冷や汗]
・心筋梗塞
[胸や背中が痛い、胸が締めつけられる、手指が冷たい]
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