◉商品名、一般名、化学構造
商品名:チラーヂンS
一般名:レボチロキシンナトリウム
◉分類
甲状腺ホルモン製剤
◉効能・効果
粘液水腫
クレチン病
甲状腺機能低下症(原発性及び下垂体性)
甲状腺腫
◉薬理作用
甲状腺ホルモンの作用
・熱産生 ・血糖値上昇 ・血中コレステロール値低下 ・骨格筋でのタンパク異化促進
・心機能亢進(心拍数増加、心収縮力増加)
・身体の発育
末梢組織において、チロキシン(T4)は脱ヨウ素化されて(T3)となり核内に移行し、甲状腺ホルモン作用を示す
◉副作用
主な副作用
過敏症状(発疹、かゆみ)など
重大な副作用
- 狭心症
胸の痛み、圧迫感、狭窄感 - 肝機能障害、黄疸
全身がだるい、食欲がない、皮膚や白目が黄色くなる - 副腎クリーゼ
全身がだるい、低血圧、尿量が減る - 晩期循環不全
血圧低下、尿量低下 - ショック
- うっ血性心不全
◉同種同効薬との比較
チラーヂンS(レボチロキシン)は、効果発現に多少の日時を要するが、1日1回の投与により安定した血中濃度を維持することができるため、甲状腺機能低下症に広く用いられるが、チロナミン(リオチロニンナトリウム)は半減期が短いため、特殊な場合(粘液水腫の治療で急を要する場合)に使用する
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