◉名称、化学構造
名称:シロドシン
◉代表的な製剤
ユリーフ錠/OD錠
◉分類
選択的α1A受容体遮断薬
◉効能・効果
前立腺肥大症に伴う排尿障害
◉薬理作用
下部尿路組織である前立腺、尿道及び膀胱三角部に分布するα1A-アドレナリン受容体サブタイプを介する交感神経系を遮断 することにより、下部尿路組織平滑筋の緊張を緩和し、尿道内圧の上昇を抑制し、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する
◉使用する際の注意
- 本剤は副作用の発現率が高く、特徴的な副作用として射精障害が高頻度に認められているため、本剤の使用にあたっては、本剤のリスクを十分に検討の上、患者に対しては副作用の説明を十分に行った上で使用する。
- 起立性低血圧があらわれることがあるので、体位変換による血圧変化に注意する。
- めまいなどがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う作業に従事する場合には注意させる。
- 本剤投与開始時に降圧剤投与の有無について問診を行い、降圧剤が投与されている場合には血圧変化に注意し、血圧低下がみられたときには、減量又は中止するなど適切な処置を行う。
- 腎機能障害、肝機能障害患者には、患者の状態を確認しながら、低用量の投与を考慮する。
◉相互作用
シロドシンは、主としてCYP3A4により代謝される
- 降圧剤
起立性低血圧があらわれることがあるので,減量するなど注意する - ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤
本剤はα遮断作用を有するため、併用によりこれらの血管拡張作用による降圧作用を増強するおそれがある - アゾール系抗真菌剤
アゾール系抗真菌剤との併用により、シロドシンの血漿中濃度が上昇するおそれがあるので、減量するな ど注意する
◉副作用
◉主な副作用
射精障害(逆行性射精)、口渇、下痢、軟便、立ちくらみ、鼻づまり、めまい、ふらつ き、頭痛など
◉重大な副作用
・失神、意識喪失
[血圧低下、気を失う、意識がなくなる]
・肝機能障害、黄疸
[全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる]
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