薬剤師国家試験出題項目

放射線の検出、測定原理

1 放射線の検出、測定原理

放射線は人体で感じることはできないため、物質との相互作用を用いて検出、測定する。放射線の測定には、電離作用、発光現象(励起作用)、化学作用が利用される。

1)電離作用を利用した放射線測定法
 電離作用を利用した放射線の測定器には、電離箱、ガイガーミュラー計数管などがある。
① 電離箱
<原理>
一次電離により発生したイオン対を電極に集め、発生する電流を測定する。
<特徴>
比較的高線量の放射線を測定することができる。

② ガイガー・ミュラー計数管
<特徴>
比較的エネルギーの高いβ線やγ線、X線を測定することができる。

2) 発光現象(励起作用)を利用した放射線測定法
 発光現象(励起作用)を利用した放射線の測定器には、液体シンチレーション検出器、NaI(Tl)シンチレーション検出器などがある。

① 液体シンチレーション検出器
<原理>
液体シンチレーターの中に試料を添加し、発生する蛍光を検出する。
<特徴>
比較的エネルギーの低いβ線を測定することができる。

 ② NaI(Tl)シンチレーション検出器
<原理>
微量のTl(タリウム)を含むNaI単結晶に、γ線、X線を吸収させ、発生する蛍光を検出する。
<特徴>
γ線、X線を測定することができる。

3) 化学作用を利用した放射線測定法
 化学作用の利用した放射線測定法には、写真フィルムや写真乳剤を塗布したスライドガラスを用いる方法がある。放射能は、写真銀粒子に感光作用を示す。このことから、化学作用を利用する放射線測定法には、写真フィルムや写真乳剤を塗布したスライドガラスが用いられる。


2 放射線管理のための放射線測定器

放射線管理のための放射線測定器には、サーベイメーターやフィルムバッチ、蛍光ガラス線量計などがある。

◇関連問題◇
第92回問23

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