共役と共鳴の概念

共役

 二つ以上の多重結合が互いに一つ単結合を挟んで相互作用し合っている状態を共役しているといい、また、そのような結合をもつ分子を共役系という。

1)共役系で認められる現象
 共役系では多重結合に存在するπ電子が単結合を通して相互作用し、非局在化している。そのため、分子はより安定な状態となる。また、結合間の距離にも変化が認められ、多重結合の結合距離は伸び、単結合の結合距離は短くなる。その理由として、多重結合を形成していたπ電子が単結合側に移行し多重結合は単結合性を帯び、単結合は多重結合性を帯びるためである。


共鳴

共鳴とは、電子や電荷がπ軌道を介して分散することである。共鳴が認められる場合、構造式を1種類に決めることができない。そのため、電子が非局在化している分子を表すためには、複数の構造式が必要となる。

<共鳴構造の例>
それぞれの共鳴構造では、原子の位置は変わらず、電子の位置のみが異なる。

<共鳴構造でない例>


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