覚えること
- 高尿酸血症:血清尿酸値が7.0 mg/dLを超える状態
- 痛風:尿酸塩結晶が関節などに沈着し、炎症を起こした状態
- 高尿酸血症だからといって、必ず痛風発作が起こるわけではない
- 高尿酸血症は、大きく「尿酸を作りすぎる」場合と「尿酸を十分に排泄できない」場合に分けて考える
高尿酸血症と痛風の違い
まず、「高尿酸血症」と「痛風」を同じものとして覚えないことが重要である。高尿酸血症とは、血液中の尿酸が増加した検査値上の状態である。一方、痛風は、尿酸塩結晶が関節などに沈着することで炎症が起こった病態である。
高尿酸血症
→血液中の尿酸が多い状態が続く→尿酸塩結晶が組織に沈着
→痛風関節炎(痛風発作)
高尿酸血症は痛風を起こす土台であり、高尿酸血症そのものと痛風発作は区別して理解する必要がある。
高尿酸血症の基準
= 高尿酸血症
この基準は性別・年齢にかかわらず同じである。
尿酸はどこから生じる?
尿酸は、プリン体が分解された最終産物である。
体内で生じた尿酸は、主に腎臓から尿中へ排泄され、一部は腸管から排泄される。
よって、血清尿酸値が上昇する原因は、大きく考えると次の2つである。
① 尿酸が増えすぎるプリン体の分解などによって、体内で作られる尿酸が増加する。
→ 尿酸産生↑
② 尿酸を出せない腎臓などから尿酸を十分に排泄できなくなる。
→ 尿酸排泄↓
しもっち高尿酸血症の病型分類
国家試験では、高尿酸血症を尿酸の産生と排泄のバランスから整理することが重要である。



原因による分類
高尿酸血症は、原因の面から一次性と二次性に分けて考えることもできる。
二次性高尿酸血症では、例えば腎機能低下、細胞崩壊の亢進、薬剤による尿酸排泄低下など、「なぜ尿酸値が上がったのか」を原因から考えることが重要である。
痛風発作はなぜ起こる?
血清尿酸値が高い状態が続くと、尿酸が尿酸塩結晶となって関節などに沈着しやすくなる。この尿酸塩結晶に対して炎症反応が起こると、激しい関節炎=痛風発作が生じる。
→尿酸塩結晶の形成・沈着→炎症反応→痛風発作
特に第1中足趾節関節(足の親指の付け根)は、痛風発作の代表的な好発部位として知られている。
痛風の症状
痛風では、尿酸塩結晶が関節や組織に沈着することで症状が現れる。症状は、急性の痛風発作と、高尿酸血症が長期間続くことで生じる慢性的な症状に分けて整理すると理解しやすい。
① 急性痛風関節炎(痛風発作)
関節内に沈着した尿酸塩結晶をきっかけとして急激な炎症が起こり、激しい関節痛、発赤、腫脹、熱感などを認める。
代表的な好発部位は、第1中足趾節関節(足の親指の付け根)である。
単一の関節に突然発症することが多く、特に初回発作では第1中足趾節関節の症状が重要な手がかりとなる。
痛風発作は急激に発症することが特徴であり、夜間や安静時に突然強い痛みを生じることもある。
また、飲酒、食事、脱水、薬剤などをきっかけとして発作が誘発されることがある。



② 慢性痛風
高尿酸血症や痛風発作を長期間繰り返すと、尿酸塩結晶が関節や皮下組織、腎臓などに蓄積し、慢性的な障害を生じることがある。
急性期:痛風発作 → 激しい関節痛・発赤・腫脹
慢性化:尿酸塩結晶の蓄積 → 痛風結節・関節障害・腎障害・尿路結石
国家試験の狙い目
① 血清尿酸値が出たら「7.0」を確認
7.0 mg/dLを超える場合、高尿酸血症と判断する。
② 分類問題では「作る」と「出す」に注目
尿酸産生↑→ 尿酸産生過剰型
尿酸排泄↓→ 尿酸排泄低下型
③ 「細胞が大量に壊れる」という情報を見逃さない
細胞崩壊→ 核酸分解→ プリン体分解→ 尿酸産生↑
特に悪性腫瘍の化学療法後などでは、この流れを思い出す。
④ 高尿酸血症と痛風を区別する
高尿酸血症= 血清尿酸値の異常
痛風= 尿酸塩結晶による炎症



まず「尿酸が作られすぎているのか、尿酸を出せていないのか」を考えよう。そうすると、尿酸生成抑制薬と尿酸排泄促進薬の違いも自然につながってきますよ。









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