薬剤師国家試験出題項目

骨・筋肉

Section3 骨・筋肉

1 骨

1.1 骨の基本構造

骨は、その形から長骨、短骨、扁平骨、不規則骨などに分類される。

骨の表面は骨膜に覆われており、骨組織は密で硬い緻密質と隙間の多い海綿質からなる。髄腔とよばれる腔所および海綿質の隙間には骨髄がある。また、関節を形成する骨端面は軟骨組織から成っている。

1.2 骨代謝

骨は、破骨細胞と骨芽細胞により破壊と産生を繰り返し、常に作り換えられている(リモデリング)。

【カルシウムの代謝調節】
血中カルシウム濃度は、ホルモン及び活性型ビタミンD3(カルシトリオール)により調節されている。血中カルシウム濃度を調節するホルモンには、血中カルシウム濃度を上昇させるパラトルモンや血中カルシウム濃度を低下させるカルシトニンがある。また、活性型ビタミンD3(カルシトリオール)は、消化管や腎臓からのカルシウムの再吸収を促進するとともに骨吸収を促進することにより血中カルシウム濃度を上昇させる。

1.3 骨の連結

骨の結合形式には可動性のない不動結合と可動性のある関節結合がある。関節には球関節、楕円関節、鞍関節、蝶番関節、車軸関節などがある。

2 筋肉の種類と収縮

2.1 筋肉の種類

筋肉は横紋構造を有する骨格筋と心筋、横紋構造を有しない平滑筋に分類される。骨格筋と心筋はフィラメント状のアクチンとミオシンが規則正しく配列しており、横紋が認められるが、平滑筋は筋線維が規則正しく配列していないため横紋が認められない。骨格筋は運動神経に支配され自らの意思でコントロールできることから随意筋とよばれ、心筋と平滑筋は自律神経によって支配され自らの意思でコントロールできないことから不随意筋とよばれる。

.2 筋肉の収縮

筋収縮は、筋細胞のカルシウム動員機構が働いて細胞内カルシウム濃度が上昇することで、アクチンとミオシンのフィラメントがATPを消費し滑り込むことで起こる。カルシウム動員機構は、骨格筋、心筋、平滑筋で異なる。

2.3 骨格筋の基本的構造と働き

骨格筋は筋膜で覆われており、その両端には強靭な線維性の腱があり骨膜と結合している。骨格筋の両端は一つの関節をまたいで異なる二つの骨に固着するため、骨格筋が収縮することで関節を動かすことができる。この関節運動において収縮時に固定された側を「起始」、動く側を「停止」または「付着」といい、その中央部を「筋腹」という。
骨格筋には、速筋(白筋)と遅筋(赤筋)がある。

骨格筋の働きには関節を動かす他に熱産生があり、体温維持に必要な熱は筋収縮によって供給されている。

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