薬剤師国家試験出題項目

胆汁中排泄と腸肝循環

1 胆汁中排泄

 胆汁中排泄とは、肝臓に流入した薬物がその後、胆管を通して消化管に排泄されることであり、肝排泄ともいわれる。

薬物は血液により類洞(シヌソイド:肝臓内の毛細血管)を通り、細胞間隙(ディッセ腔)に移行した後、受動拡散または能動輸送により肝細胞に移行する。肝細胞に流入した薬物や代謝された薬物は胆汁酸と共に肝細胞の間に存在する毛細胆管に排泄される。

肝臓の毛細血管の内皮細胞は不連続内皮をしており、細胞間隙が広いため、タンパク質に結合している薬物も細胞間隙(ディッセ腔)に移行し、肝細胞近傍まで到達することができる。ディッセ腔に到達した薬物は、受動拡散および能動輸送により毛細血管側膜を通過する。毛細血管側膜には、多くの担体が存在しており、アニオン性薬物やカチオン性薬物の肝臓への取込みに関与している。

肝実質細胞に移行した薬物は、毛細胆管側膜を通過することにより、毛細胆管へ移行する。毛細胆管側膜にも多くの担体が存在しており、多くの薬物の毛細胆管への排泄に関与している。

分子量が約500〜1500で極性基を持ち水溶性の高い薬物が胆汁中排泄されやすいとされている。

2 腸肝循環

 腸肝循環とは、肝臓と腸管を生体内物質や薬物が循環することである。薬物の腸肝循環の詳細について以下に示す。

関連問題
第98回問169、第99回問44、第102回問41、第105回問173

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