22歳男性。小児期より、インスリンの皮下注射を毎朝施行していたが、就職し、生活が不規則になっていた。その男性がある朝、倒れているのが発見された。意識不鮮明。呼びかけに答えない。血圧90/60 mmHg、呼吸数20/分、脈拍100/分整。尿カテーテルを挿入し尿検査したところ、尿糖(+++)、タンパク(+)、ケトン体(+++)だった。動脈血液ガス分析を施行した時のpHの値に最も近いと考えられるのはどれか。1つ選べ。
- 8.0
- 7.6
- 7.4
- 7.2
- 6.0
22歳男性。小児期より、インスリンの皮下注射を毎朝施行していたが、就職し、生活が不規則になっていた。その男性がある朝、倒れているのが発見された。意識不鮮明。呼びかけに答えない。血圧90/60 mmHg、呼吸数20/分、脈拍100/分整。尿カテーテルを挿入し尿検査したところ、尿糖(+++)、タンパク(+)、ケトン体(+++)だった。動脈血液ガス分析を施行した時のpHの値に最も近いと考えられるのはどれか。1つ選べ。
解答 解説解答・解説
4
尿検査(尿糖(+++)、ケトン体(+++))の結果より、本患者は、糖尿病性ケトアシドーシスによる昏睡を起こしていると考えられる。糖尿病性ケトアシドーシスでは、血液のpHは酸性側に傾いていることから、患者の動脈血pHは7.35未満であると推測される(通常の血液のpHは7.35〜7.45である)。また、血液のpHが6.0になると、通常、死に至ることから、本患者の動脈血pHに最も近い値は7.2であると考えられる。
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[…] 第99回 問181 […]