解答
2、4
解説
薬剤には、全身作用を示すものと局所作用を示すものがある。全身作用と局所作用の概要を以下に示す。
・全身作用:有効成分が循環血液中に移行して標的部位に達し作用を発現する
・局所作用:有効成分が循環血液中に移行せず適用部位で作用を発現する
1 全身作用を目的とした製剤
ブプレノルフィン塩酸塩坐剤は、直腸から吸収されて循環血液中に移行し、中枢神経系に到達して作用を発現する。
2 局所作用を目的とした製剤
バンコマイシン塩酸塩散は、ほとんど消化管から吸収されることなく、消化管で作用を示す。
3 全身作用を目的とした製剤
デスモプレシン酢酸塩水和物点鼻液は、鼻粘膜から吸収されて循環血液中に移行し、腎に到達して作用を発現する。
4 局所作用を目的とした製剤
ブテゾニド吸入液は、ほとんど吸収されることなく気道において抗炎症作用を示す。
5 全身作用を目的とした製剤
ツロブテロール貼付剤は、皮膚から吸収されて循環血液中に移行し、気道平滑筋に到達して作用を発現する。