抗リン脂質抗体症候群に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 基礎疾患として、全身性エリテマトーデス(SLE)が認められることが多い。
- 自己抗体が陽性である。
- 重篤な動静脈血栓症を引き起こしやすい。
- 流産及び胎児死亡などの危険因子である。
- 妊娠時には、ワルファリンカリウムの経口投与が用いられる。
抗リン脂質抗体症候群に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
解答
5
解説
1 正しい
抗リン脂質抗体症候群(APS)は、基礎疾患として全身エリテマトーデス(SLE)が認められることが多い。
2 正しい
APSでは、抗カルジオリピン抗体などの自己抗体が陽性を示す。
3 正しい
APSでは、自己抗体により血液が凝固しやすくなるため、重篤な動静脈血栓症を引き起こしやすい。
4 正しい
APSに罹患している妊婦では、胎盤機能不全が認められるため、習慣的流産や子宮内における胎児死亡を引き起こしやすい。
5 誤っている
ワルファリンは催奇形性を有するため、妊娠時のAPSの治療においてはワルファリンを使用せず、ヘパリンを用いる。なお、ASPの治療には一般に抗凝固薬(ワルファリンなど)や抗血小板薬(少量のアスピリン)などが用いられる。
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