HOME > 第98回薬剤師国家試験 > 第98回薬剤師国家試験 第98回薬剤師国家試験 問190(理論問題) 過去問解説 2023年1月13日 抗リン脂質抗体症候群に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。 基礎疾患として、全身性エリテマトーデス(SLE)が認められることが多い。 自己抗体が陽性である。 重篤な動静脈血栓症を引き起こしやすい。 流産及び胎児死亡などの危険因子である。 妊娠時には、ワルファリンカリウムの経口投与が用いられる。 解答・解説 解答 5 解説 1 正しい 抗リン脂質抗体症候群(APS)は、基礎疾患として全身エリテマトーデス(SLE)が認められることが多い。 2 正しい APSでは、抗カルジオリピン抗体などの自己抗体が陽性を示す。 3 正しい APSでは、自己抗体により血液が凝固しやすくなるため、重篤な動静脈血栓症を引き起こしやすい。 4 正しい APSに罹患している妊婦では、胎盤機能不全が認められるため、習慣的流産や子宮内における胎児死亡を引き起こしやすい。 5 誤っている ワルファリンは催奇形性を有するため、妊娠時のAPSの治療においてはワルファリンを使用せず、ヘパリンを用いる。なお、ASPの治療には一般に抗凝固薬(ワルファリンなど)や抗血小板薬(少量のアスピリン)などが用いられる。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第98回薬剤師国家試験