呼吸興奮薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- アセタゾラミドは、炭酸脱水酵素を抑制することで代謝性アルカローシスを起こし、呼吸中枢を刺激する。
- ジモルホラミンは、延髄の呼吸中枢に直接作用し、呼吸興奮を起こす。
- フルマゼニルは、ベンゾジアゼピン受容体に結合し、ベンゾジアゼピン系薬による呼吸抑制を改善する。
- ドキサプラムは、オピオイドµ受容体を遮断し、モルヒネによる呼吸抑制を改善する。
呼吸興奮薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 正 4 誤解答・解説
2、3
1 誤
アセタゾラミドは、炭酸脱水酵素を抑制することで代謝性アシドーシスを起こし、呼吸中枢を刺激する。それにより、換気量が増大するため、呼吸性アシドーシスや睡眠時無呼吸症候群が改善する。
ジモルホラミンは、延髄の呼吸中枢に直接作用し、呼吸興奮作用を示すことに加え、血管運動中枢に直接作用し、血圧上昇作用を示す。
フルマゼニルは、ベンゾジアゼピン受容体遮断薬であり、ベンゾジアゼピン系薬による呼吸抑制を改善する。
ドキサプラムは、主に頸動脈小体及び大動脈小体の末梢化学受容器を介して呼吸中枢を興奮させることで麻酔時や中枢神経抑制薬による中毒における呼吸抑制を改善する。
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