HOME > 第97回薬剤師国家試験 > 第97回薬剤師国家試験 第97回薬剤師国家試験 問58 2022年9月22日 インフルエンザの薬物治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。 ザナミビル水和物は、B型の患者に有効である。 アスピリンは、小児の解熱薬として推奨される。 アマンタジン塩酸塩は、B型の患者に有効である。 ニューキノロン系抗菌薬が第一選択薬である。 オセルタミビルリン酸塩は、症状発現直後の使用では有効性がない。 解答・解説 解答 1 解説 ザナミビル水和物は、ノイラミニダーゼ阻害薬であり、A型及びB型インフルエンザの治療及び予防に用いられる。 1 正 2 誤 アスピリンをウイルス感染により発熱した小児(15歳未満)に使用した場合、ライ症候群を引き起こすとの報告例がある。そのため、アスピリンは15歳未満のインフルエンザ患者には原則投与しない。なお、インフルエンザにおける小児の解熱薬としては、アセトアミノフェンが推奨される。 3 誤 アマンタジン塩酸塩のB型インフルエンザへの有効性は認められていない。なお、アマンタジンは、A型インフルエンザに有効である。 4 誤 インフルエンザはウイルス感染症であるため、ニューキノロン系抗菌薬は無効である。 5 誤 オセルタミビルリン酸塩は、症状発現後速やかに投与を開始することで有効性を示す(症状発現から48時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータが得られていない)。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第97回薬剤師国家試験