HOME > 第97回薬剤師国家試験 > 第97回薬剤師国家試験 第97回薬剤師国家試験 問57 2022年9月22日 高LDLコレステロール血症に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。 食事直後に血清LDLコレステロール値が上昇する。 血清がクリーム状である。 LDL受容体機能不全が原因となる。 冠動脈疾患の危険因子とはならない。 甲状腺機能亢進症に合併する。 解答・解説 解答 3 解説 高LDLコレステロール血症は、Ⅱ型脂質異常症であり、LDL受容体異常・欠損などの要因によって発症する。 1 誤 血清LDLコレステロール値は、食事の影響を受けにくいため、食事直後に血清LDLコレステロール値が上昇することはない。なお、食事直後に上昇するのは、血清トリグリセリド値である。 2 誤 高LDLコレステロール血症では、血清は透明になる。なお、血清がクリーム状になるのは、高キロミクロン血症(トリグリセリド含有率が高い状態)である。 3 正 4 誤 高LDLコレステロール血症が持続すると、血管内膜に侵入したLDLが酸化変性することで動脈硬化の原因となることがある。そのため、高LDLコレステロール血症は狭心症などの冠動脈疾患の危険因子となる。 5 誤 甲状腺機能亢進症では、基礎代謝が亢進し、コレステロールの胆汁酸への異化が促進するため、低LDLコレステロール血症を誘発することがある。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第97回薬剤師国家試験