原発開放隅角緑内障の患者が、以下の内容の処方せんを保険薬局に持参した。患者インタビューの結果、ベンゾジアゼピン系薬の服薬歴があることが確認された。
(処方1)
ラタノプロスト0.005%点眼液2.5 mL 1本
1日1回 両眼 点眼 1回1滴
(処方2)
カルテオロール塩酸塩2%点眼液5 mL 1本
1日2回 両眼 点眼 1回1滴
(処方3)
アセタソラミド錠250 mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後 14日分
問200 (実務)
この患者に関する情報収集と服薬指導の内容として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- ラタノプロスト点眼液の投与により色素沈着が起こる可能性がある。
- 気管支ぜん息の有無を確認する。
- ベンゾジアゼピン系薬の併用は禁忌である。
- 点眼液の併用時は、5分間以上の間隔をあけて点眼する。
- アセタゾラミド錠の服用により、四肢のしびれが生じることがある。
問201 (物理・化学・生物)
アセタゾラミドは、HCO3—とH2CO3の濃度バランスを変化させることにより、アシドーシスを引き起こすと考えられている。血漿のpHが7.4であるとき、血漿中のHCO3—の濃度は、H2CO3の濃度の何倍か。最も近い値を1つ選べ。
ただし、H2CO3は、以下の式に従って解離し、そのpKaは6.1とする。また、log102=0.30、log103=0.48とする。
H2CO3⇄H++HCO3—
- 0.05
- 1.3
- 10
- 13
- 20