メタアナリシスに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 出版されたデータのみを解析に用いることによる偏りがある。
- 相反する結論の資料を混在させてはならない。
- データベースにより検索されたすべての文献を解析に用いる。
- ランダム化比較試験でないものは解析に用いない。
- 解析に使用される試験の質が多様であるほど、結論の正確性が高い。
メタアナリシスに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
解答 解説 1 正 2 誤 3 誤 4 誤 5 誤解答・解説
1
メタアナリシス(メタ分析)とは、独立して行われた複数の臨床研究のデータを収集し、統合的に総合評価する統計解析法のことであり、エビデンスレベル(信頼性)の高い研究方法である。
出版されたデータは、研究の実施者やデータを出版している者にとって、望ましくないデータを排除している可能性がある。そのため、出版されたデータのみを解析に用いることによりデータの偏りが生じる(この偏りのことを「出版バイアス」という)。メタアナリシスを行う際、出版バイアスを避けるために出版されていないデータも含めて情報収集を行うことが望ましい。
メタアナリシスを行う際、同種の研究において相反する結論の試料を用いることがある。
メタアナリシスを行う際、データベースにより検索された文献のうち、同種の研究データを選別する必要がある。
メタアナリシスを行う際、ランダム化比較試験でないものも解析に用いられる。
試験の質が多様になることにより、悪質な試験の結果も評価に含まれるため、結論の正確性は低くなる。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 第97回 問185 […]