HOME > 第97回薬剤師国家試験 > 第97回薬剤師国家試験 第97回薬剤師国家試験 問167 2023年1月8日 単純拡散による薬物の生体膜透過に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。 イオン形薬物は、非イオン形薬物と比べて透過性が高い。 脂溶性薬物は、水溶性薬物と比べて透過性が高い。 高分子薬物は、低分子薬物と比べて透過性が高い。 透過速度はMichaelis-Menten式で表される。 構造類似薬物の共存により、透過速度が低下する。 解答・解説 解答 2 解説 1 誤 単純拡散による薬物の生体膜透過では、pH分配仮説が成立し、分子形の薬物及び脂溶性の薬物は透過しやすい。 2 正 解説1参照 3 誤 単純拡散による薬物の生体膜透過では、高分子薬物は、低分子薬物と比べて透過性が低い。 4 誤 単純拡散による薬物の生体膜透過では、その透過速度はFickの法則に従う。なお、透過速度がMichaelis-Menten式で表されるのは、担体輸送(能動輸送、促進拡散)である。 5 誤 単純拡散による薬物の生体膜透過では、構造類似薬物が共存しても、透過速度は変化しない。なお、構造類似薬物の共存により、透過速度が低下するのは、担体輸送(能動輸送、促進拡散)である。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第97回薬剤師国家試験