放射線に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- α線の飛跡は、電場や磁場の影響を受けない。
- β–線は、物質の軌道電子との相互作用で後方散乱されることがある。
- γ線のエネルギーが大きい場合、原子核との相互作用で電子と陽子の対生成が起こる。
- 半価層は、透過放射線量が入射放射線量に対して半分になる吸収体の厚さである。
放射線に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
2、4
解説
1 誤
α線の本体は、陽子2個、中性子2個からなるヘリウム原子核(42He2+)であり、電荷を有している。そのため、α線の飛跡は、電場や磁場の影響を受ける。
2 正
β-線は、物質の軌道電子と相互作用を起こし、散乱され進行方向が変化することがある。その際、β-線が入射方向側へ戻る後方散乱がみられることがある。
3 誤
γ線のエネルギーが大きい場合、原子核との相互作用で陰電子と陽電子の対生成が起こる(この現象を電子対生成という)。
4 正
半価層とは、入射したX線やγ線などの放射線量を半分にする吸収体の厚さのことである。
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