ヒトの免疫組織に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
- 骨髄には、全ての血液細胞の起源となる造血幹細胞が存在する。
- 未成熟T細胞の多くは、胸腺においてネクローシスにより死滅する。
- 脾臓は、古くなったリンパ球の破壊のほか、二次リンパ器官(免疫反応の場)としての役割を有する。
- リンパ節には、血液からリンパ球が入るための高内皮細静脈が存在する。
- パイエル板のM細胞は、血液中の抗原を取り込み、抗原提示を行う。
ヒトの免疫組織に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
解答
2、5
解説
1 正しい
骨髄には、赤血球、血小板、顆粒球(好酸球、好中球、好塩基球)、単球およびリンパ球などの血液細胞の起源となる造血幹細胞が存在する。
2 誤っている
自己に対して免疫反応を引き起こす可能性のあるT細胞は、未成熟な段階でアポトーシスにより死滅する。
3 正しい
脾臓には、赤脾臓と白脾臓があり、赤脾臓では血液の貯留に伴う循環血液量の調節の他、老廃赤血球や不良血球の除去、血液中の異物処理が行われる。それに対して、白脾臓は、二次リンパ器官としてリンパ組織と同様に免疫の場としての役割を有する。
4 正しい
リンパ節に存在する高内皮細静脈は、血液からリンパ節へのリンパ球の侵入に関与している。
5 誤っている
パイエル板のM細胞は、腸管内腔の抗原を取り込み、抗原提示を行う。
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