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第95回薬剤師国家試験 問125(改)

第95回薬剤師国家試験 問125(改)

全身麻酔に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのせはどれか。2つ選べ。

  1. セボフルランは、ハロタンと比べて血液/ガス分配係数が大きく、麻酔の導入と覚醒が速い。
  2. 亜酸化窒素は、麻酔の導入と覚醒が速やかであり、酸素欠乏症を起こしにくい。
  3. フェンタニルとドロペリドールを併用すると、完全な意識消失は起こさないが、手術可能な鎮静・鎮痛状態が誘導される。
  4. プロポフォールは、作用持続時間が短い静脈麻酔薬であり、GABAA受容体機能を亢進させる。
  5. ケタミンは、オピオイドμ受容体を刺激し、強い鎮痛作用と意識の解離状態をもたらす。

 

 

 

 

解答・解説

解答
3、4

解説
1 誤

揮発性麻酔薬(ハロタン、エンフルラン、イソフルランなど)は、一般に血液/ガス分配係数が大きいが、例外的にセボフルランは、血液/ガス分配係数が小さく、麻酔導入と覚醒が速く、頻用されている。

2 誤
亜酸化窒素(N2O)は、麻酔導入と覚醒が速やかであるが、酸素欠乏症を起こしやすい。

3 正
ブチロフェノン系神経遮断薬のドロペリドールとピペリジン系麻薬性鎮痛薬のフェンタニルを併用すると、完全な意識消失を起こすことなく、手術可能な鎮静・鎮痛状態が誘導される。

4 正

5 誤
ケタミンは、NMDA(N–メチル–D–アスパラギン酸)受容体に対して非競合的遮断作用を示す全身麻酔薬であり、鎮痛作用を示すとともに、意識の解離状態をもたらす。

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