強心薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- コルホルシンダロパートは、Gsタンパク質を直接活性化し、心筋細胞のアデニル酸シクラーゼ活性を上昇させる。
- ジゴキシンは、Na+,K+−ATPアーゼを阻害して、心筋細胞内のNa+濃度を上昇させる。
- ミルリノンは、ホスホジエステラーゼⅢを阻害し、心筋細胞内のサイクリックAMP(cAMP)分解を抑制する。
- ピモベンダンは、トロポニンのCa2+に対する感受性を低下させ、心筋細胞の収縮力を回復させる。
強心薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 正 4 誤解答・解説
2、3
1 誤
コルホルシンダロパートは、アデニル酸シクラーゼを直接活性化し、細胞内のサイクリックAMP濃度を上昇させることで強心作用を示す。
ジゴキシンは、心筋細胞膜のNa+,K+−ATPaseに結合して、Na+の細胞外排出とK+の細胞内への取り込みを阻害するため、心筋細胞内のNa+濃度を上昇させる。
ミルリノンは、ホスホジエステラーゼⅢを阻害し、心筋細胞内のcAMPの分解を抑制することにより心筋細胞内のcAMP濃度を上昇させ、心収縮力増強作用を示す。
ピモベンダンは、心筋の収縮タンパク質(トロポニン)のCa2+に対する感受性を高めて心筋細胞の収縮力を回復させる。
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